路地裏ギタークラブ

一緒に行こうよ 愛のガンダーラ

12キーの音階を覚える

 音楽には12のキー(調)があります。 メロディやコード進行を移調して歌ったりする場面だけではなく、メロディやフレーズを分析したり、コードを覚えたりする場面でも、12キーの音階を覚えておけば何かと役に立つことでしょう。

 「ギター・コードの仕組み」で解説してあるように、ギターのコードは音階(スケール)の三度堆積で作られます。 そのため12のキーの音階を覚えておくことで、コードの構成音を容易に導き出せるようになります。

 またメロディやフレーズを12のキーで弾いたり歌ったりする練習を積み重ねると、メロディやフレーズがどのように組み立てられているかを分析できるようになってきます。 そうした経験の蓄積が相対音感を鍛えることになり、作曲したりアレンジしたりすることにも繋がっていくのです。

 この記事は、そんな12キーの音階を覚えるエクササイズの概要を説明したものになっています。

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 一緒にいこうよ、愛のガンダーラ。 路地裏ギタークラブの工藤うらです。

 今回は12キーの音階を覚える方法を紹介しようと思っているんですけど… そもそも初心者の頃は12キーの音階を覚えたいなんて思いませんので ―めんどくさいですしね― おそらく初心者から脱け出そうとしている方を対象にした動画になると思います。

 この路地裏ギタークラブでは 「路地裏式音階」というのと「路地裏式ディグリー・ネーム」というのを使って、 相対音感を鍛えながらギターの練習をする方法を推奨しているんですけど、 「相対音感を鍛えながら12キーを覚えちゃおう」という “路地裏式相対音感エクササイズ”というのをこの動画で紹介するつもりでいます。

12キー・エクササイズのすすめ

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 12キーの音階を覚えると「どんな風に役に立つのか」ということなんですけれども、 まずは「コードの理解に役立つ」ということが言えると思います。

 ギターのコードは音階― すなわちスケール ―の三度堆積で作られます。 そのため12キーの音階を覚えておくと、 コードの構成音を理解して導き出せるようになるということになります。

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 それから「メロディーやフレーズの分析に役立つ」ということも言えます。

 12キーでメロディーやフレーズを弾いたり歌ったりする練習を積み重ねることで、 メロディーやフレーズがどのように組み立てられているかを分析できるようになってくるんですね。

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 そうした経験の蓄積が相対音感を鍛えることにもなり…

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 作曲したりアレンジしたりすることにも繋がっていくんです。

 それでは次に「どんな感じでやっていけばいいのか?」ということをざっと説明しておきます。

メジャー・スケールのエクササイズ

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 まずはCキーの調性を持つ音階― Cメジャー・スケール ―のエクササイズから始めましょう。 シャープやフラットの音が出てこないため、ここから始めるのが常套手段です。

 図の上段には「路地裏式音階」、下段には「路地裏式ディグリー・ネーム」を表記してあります。 音階の音名と度数が頭の中で一致してくるまで繰り返し歌って覚えましょう。

【 E002a:メジャー・スケールC 】

Kawai:スコアメーカーZERO


三度堆積のエクササイズ

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 三度堆積のエクササイズもやっておくといいです。

 ギター・コードはスケールの構成音を三度の音程で積み重ねることで作られます。 そのため、音階を三度堆積の順番で歌えるようになっておけば、コードを素早く導き出せるようにもなるわけです。

 1度と3度と5度と7度の四和音は「コード・トーン」、 9度のナインスと11度のイレブンスと13度のサーティーンスを「テンション・ノート」と呼びます。 9度と11度と13度というのは、2度と4度と6度と同じ音なんですけど、 9th(ナインス)、11th(イレブンス)、13th(サーティーンス)という呼び名にも慣れておきましょう。

 この三度堆積のエクササイズでは、スケールの構成音の並び順が変わってしまいますが、 音名と度数が頭の中で常に一致してくるまで続けます。

【 E002b:三度堆積C 】

Kawai:スコアメーカーZERO


路地裏式相対音感エクササイズ(順行)

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 路地裏ディグリー・ネームを活用した「路地裏式相対音感エクササイズ」を紹介します。

 従来の音楽教育には、 音階の度数に「ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や」のような名称をつけて歌うという発想がありませんでしたから、 相対音感を鍛える方法としては「耳から聞こえて来る音程をひたすら意識する」という受動的なトレーニング方法しかありませんでした。

 ここで紹介する路地裏式相対音感エクササイズは、度数に名称をつけて歌いながら相対音感を鍛えるという新発想の能動的トレーニングになっています。

【 E002c:路地裏式相対音感順行C 】

Kawai:スコアメーカーZERO

 この路地裏式相対音感エクササイズは、Cメジャー・スケールを構成する七音の音程を全て覚えられるように考えられています。 Cメジャー・スケールの主音であるC(ド)からの音程とC(ド)までの音程の「転回」を意識して歌うのがコツです。

 とはいえ「転回」という概念は少し説明が必要かもしれません。

転回について

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 この図はC(ド)からの音程とC(ド)までの音程を表したものです。

 長二度のD音― すなわちレの音 ―は短七度に転回し、長七度のB音― すなわちティの音 ―は短二度に転回しているのが分かるとおもいます。

 かいつまんで言うと2度と7度で長・短― すなわちメジャー(M)とマイナー(m) ―がひっくり返っているわけです。

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 四度と五度の転回図も考察してみますと、 完全四度のF音― すなわちファの音 ―は完全五度に転回し、 完全五度のG音― すなわちソの音 ―は完全四度に転回しています。

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 ついでに3度と6度の転回も考察してみましょう。

 長三度のE音― すなわちミの音 ―は短六度に転回し、長六度のA音― すなわちラの音 ―は短三度に転回しているのがわかります。

 こうした転回の仕組みを知っておくと、後々、ハモリを考えるような場面に出くわした時に何かと役に立つとおもいます。

 メロディーのハモリは主旋律の三度上と三度下で作られる場合が多いんですけど、 三度下というのは、要するに六度音程を転回したもので、 三度と六度の長短が反転することを知っておけば、 容易にハモリをつけることができるからです。

路地裏式相対音感エクササイズ(逆行)

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 路地裏式相対音感エクササイズの逆行もやっておくと効果倍増です。

【 E002d:路地裏式相対音感逆行C 】

Kawai:スコアメーカーZERO

 このエクササイズは脳内の記憶回路に音程のデータベースを構築するのが目的ですから、 相対音感が鍛えられているという効果を実感するまでには約三ヶ月ぐらいかかるかもしれません。

12キーを覚える順序

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 キーは十二個もありますので、 どういう順序で覚えていけばいいのかということが悩みどころなんですけれども、 「五度圏」という便利な図がありますので、それに従って覚えていくといいのではないかとおもいます。

 十二個のキーはシャープ系とフラット系に分けることができます。

 シャープ系のキーは「G・D・A・E・B」、 フラット系のキーは「F・B♭・E♭・A♭・D♭」ということになっています。

 C♯とD♭、それからF♯とG♭は呼び名が異なるだけの同じキーです。 シャープ系で使ったり、フラット系で使ったりします。

 五度圏の図を見ると、シャープとかフラットの数が一つずつ増えていっていることがわかると思うんですけれども、 この五度圏の並び順どおりに覚えていくと覚えやすいとおもいます。

本日のまとめ

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クレジット表記

 この動画は以下の提供元の素材を利用しています。
 ●VOICEVOX:ずんだもん・ちび式じい
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 ●うごかわっ:「原稿を見て話す人」「合唱」
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