路地裏ギタークラブ

一緒に行こうよ 愛のガンダーラ

ギター・コードの仕組み

 アコースティックギターを手にしたとき、どうやって練習したらいいのかと訊(たず)ねると「とにかく曲をたくさん練習するといい」という答えが返ってきました。 言われたとおりに何曲も(二百曲くらいはやったかな)練習してみたけれど、さっぱり上達した気がしませんでした。

 基本的なコードは押さえられるようになった
 指もそれなりに動く
 簡単な伴奏ならつけられるようになった

 しかし残念なことに作曲やアレンジにつながる“引き出し”が増えていたわけではなかったのです。

 《 課題曲を弾いているうちに、“使える音楽理論の知識”や“演奏の引き出し”が同時に増えていく練習法があればよかったのに… 》

 そんな風に思った苦い経験はありませんか?

弾きながら覚える アッと驚く独奏アコギの全知識

 私が“使える音楽理論の知識”や“演奏の引き出し”が同時に増えていく練習法を探し始めたとき、その手がかり足がかりとなってくれたのは、岩下潤さんの『弾きながら覚える アッと驚く独奏アコギの全知識』という本でした。 そこには作曲やアレンジにつながる“引き出し”を増やすための音楽理論が簡潔に書かれていたのです…

 以下の動画では、初心者の頃にはその価値が分からなかった音楽理論…ギター・コードを無限に作れる「ギター・コードの仕組み」について解説しています。

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 一緒にいこうよ、愛のガンダーラ。 路地裏ギタークラブの工藤です。

 アコースティック・ギターを手にした時、 「どうやって練習したらいいんですか?」と人に尋ねると、 だいたい「とにかく曲をたくさん練習するといい」という答えが返ってきたりします。

 そこで言われたとおりに何曲も練習してみるんですけど、 まあ、さっぱり上達した気がしないんですよね。

 それは作曲とかアレンジの引き出しが増えたわけではないからで、 そういう時になってはじめて 「音楽理論の基礎を無視して練習しても遠回りにしかならないんだ」 ということに気付いたりするんです。

 たとえば知らない土地を旅行する時に、 ガイドブックも何も持たずに目的地に到達しようとしたら、 うんざりするような遠回りをすることになるのは当たり前ですよね。

 そこで「本当に使える必要最低限の音楽理論を身につけながら練習をしようよ」 というのが今回のお話です。

 私もそうだったんですけれども 「ギターコードの仕組みを知らないままコード・フォームがむしゃらに覚える」 というやり方をしていたので、本当にしばらくたってから、 ぜんぜん応用が利かないという現実に直面しまして、 使える形で覚え直すということをやったことがあります。

 そうならないための「ころばぬ先の杖」ということで、 まずはギターコードの仕組みを知っておきましょう。

理論と実践について

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 音楽理論を基礎にした練習法を探し始めたとき、 その手がかり足がかりとなってくれたのが『アッと驚く独奏アコギの全知識』という教則本でした。 そこに作曲とかアレンジにつながる音楽理論がきわめて簡潔に書かれていたんですね。

 とはいえ、これは初心者の頃であれば、 誰にでもありがちな事でしょうけど、 いわゆる「宝の持ちぐされ」というやつで、 はじめはあまりに簡潔すぎるために、 かえってこの本の価値が分からなかったんです。

 いわゆる音楽理論と実践がリンクするようになるまでには、 やみくもに練習を続けなければならない空白の歳月というものが必要不可欠のような気もします。

 それでもやっぱり音楽理論の基礎を無視して練習を続けていくと、 どこかで必ず壁にぶつかりますので、もう一回ゼロからやり直すみたいなことにならないためにも、 音楽理論の本は一冊手元に置いておくといいかもしれません。

基本のCメジャー・コード

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 ギターのコードは「CAGEDシステム」として知られる 五つの基本フォームから作り出すことができます。 つまり五つの基本フォームを覚えてしまえば、 コードブックを辞書のように引いて暗記していく作業から解放されて、 自分でコードを導き出せるようになるのです。

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 そのCAGEDシステムの五つの基本フォームの一つ「C型C」というのが、 このような…おそらく誰もが最初に覚えるであろう基本のCメジャー・コードのことです。 この基本のコードを導き出す過程を学べば、 どんなコードでも自分で作り出せるようになるはずなので、 その仕組みを知っておきましょう。

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 ギターの5弦3フレットのC(ド)の音を基準にした時、 指板上にはC・C#・D・D#・E・F・F#・G・G#・A・A#・B(ド・ディ・レ・ロ・ミ・ファ・フィ・ソ・スィ・ラ・リ・ティ) の十二音が図のように並んでいます。 これではかなり複雑なので音数を減らしてみましょう。

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 そこでC・D・E・F・G・A・B(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・ティ)の七音を抽出すると、 Cメジャー・スケールが指板上に見えてくるのですが…

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 これは[全-全-半]-全-[全-全-半]からなる音階の構成音を縦に拾いだしたものともいえます。

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 次に、縦に拾いだしたCメジャー・スケールを度数に置き換えてみます。

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 ギターコードを導き出すには、ここからコードを構成する度数の音を抽出すればいいんですけど、 そのためにはコードを構築する三度堆積の仕組みを知っておかなければいけません。

Cメジャー・スケールの三度堆積

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 ギター・コードは七音からなる音階の構成音を三度の音程で積み重ねることによって作られます。 それぞれの音は樹木にたとえることができます。

 たとえばコードの一番下の土台となる1度の音は、木の根になぞらえて根音(ルート)と呼ばれます。 その上に三度堆積で幹や枝葉を積み上げていくイメージです。

 木の幹となるのが3度のサードと5度のフィフスの音で、 これらと1度の音を合わせた三和音はトライアドと呼ばれてコードの骨組みを形成します。

 次に木の枝とみなされるのが7度のセブンスの音で、トライアドの三和音に7度の音を加えた四和音(しわおん)… いわゆるテトラッドはコード・トーンと呼ばれます。

 そして木の葉に当たるのが2度の9thや4度の11thや6度の13thの音でテンション・ノートといわれます。 2度や4度や6度と言っても間違いではありませんが、ナインスとかイレブンスとかサーティーンスと呼ぶのが慣例のようです。

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 Cメジャー・スケールの三度堆積を そのままコード表記するとこのようになるはずなのですが、 もともと六本の弦しかないギターで七音全部を弾くことはできませんし、 そもそも和音が濁ってしまいますので、通常は必要な音だけを抽出してコードを鳴らします。

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 そこで三和音いわゆるトライアドのみを抽出したコードが基本のCメジャー・コードというわけです。 このように基本のCメジャー・コードは1度のC(ド)と3度のE(ミ)と5度のG(ソ)の三和音…いわゆるトライアドで構成されています。 それぞれの音にはコードにおける機能や役割があるので知っておきましょう。

三和音(トライアド)の機能

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 まず1度の音は根音(ルート)と呼ばれるようにコードの土台となる音です。 コードはこの土台の上に七音からなるスケールの構成音を積み重ねることによって作られます。

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 1度から12フレット離れた8度の音も同じ音なんですけど、 音程…すなわち音の距離を表す場合は、完全8度(オクターブ)とか呼んで区別します。

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 3度の音はギターコードの印象を決定づける音で、 長3度を用いれば明るい印象のメジャー・コードになり、 短3度を用いれば暗い印象のマイナー・コードになります。

 長3度と短3度というのは1度から3度までの音程を表す用語です。 ギターの指板上では、4フレット離れた音程が長3度、3フレット離れた音程が短3度になっています。

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 5度の音はギターの指板上では1度から7フレット離れた位置にあります。 3度のようなコードの印象を決定づけるという機能は無いので、長・短の区別はありません。 そのブレない性格から完全5度(パーフェクト5th)なんて呼ばれています。

 省略してもコードの印象が変わらない特性を持っているので、 軽快ですっきりした響きを得たいときやコード・チェンジが大変な時には、 あえて5度の音を弾かないという選択肢もあります。

 逆に言えば、5度の音を加えることによって、コードの響きに厚みをもたらすこともできるわけです。

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 これら1度と3度と5度の三和音…いわゆるトライアドを指板上に抽出すると、 Cメジャー・スケールから基本のCメジャー・コードを導き出せます。

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 以上のように、コードは七音から成る音階の構成音を三度の音程で積み重ねることによって作られます。

 また1度と3度と5度の三和音…トライアドがコードの骨格を形成していることから、 基本のCメジャー・コードのような三和音のフォームに、 スケールの他の音を足していくという発想で、どんなコードでも作り出すことができるのであります。

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 こうした三和音の型(フォーム)はCAGDE(ケイジド)と呼ばれる五つの基本フォームに集約されます。 つまり、これまで導き出してきた「C型C」の他にも「A型C」「G型C」「E型C」「D型C」を想定できるということです。

本日のまとめ

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クレジット表記

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