黒鍵の音名
シャープやフラットのついた音に音名がないのはどうしてなのか。
それがギターを手にした頃に最初に抱いた疑問でした。
ピアノでいえば黒い鍵盤の音名のことなのですが、そこに名称があれば便利だとおもうのだけれど、どの教則本を参照してもC#やB♭などの記号が書いてあるばかり。
「どうしてシャープやフラットのついた音には呼び名がないのか」などと考えてしまう私の頭がおかしいのだろうか…なんだか釈然としないまま漫然と過ごしていました。
その疑問を解消してくれたのが友寄隆哉さんの『大人のための音感トレーニング本』という本です。 この本によると、アメリカのバークリー音楽大学ではシャープやフラットのついた音にも音名を付けて教えているんだとか。 その記述を見つけた私は「やっぱりそうだよね」とにんまり笑ったのであります。
【 路地裏式音階 】
Track_T001:「路地裏式音階」
要するに、シャープやフラットのついている音にも勝手に呼び名を付けてあげればよかったのです。 このメソッドを活用するなら、たとえばC#は「ドのシャープ」ではなく「ディ」と発音するだけで済みます。 そうするとシャープやフラットのついたメロディーも音名で歌えたりするので、コードの構成音を覚えたり、移調をしたりするにしても非常に便利だったのです。
問題は、この路地裏式音階が一般的に知られているメソッドではないことで、「ディの音」とか「ロの音」と言っても誰にも通じないことであります。
PDFダウンロード
当記事のレジュメをダウンロードできます
当記事のレジュメをダウンロードできます
0:21 本日のメニュー
一緒に行こうよ 愛のガンダーラ。路地裏ギタークラブの工藤うらです。
シャープやフラットのついた音にはどうして呼び名がないのか。 そんな疑問を抱いた人は私だけではないはずです。
今回紹介するのはシャープやフラットのついた音に呼び名をつけた路地裏式音階というものでして、 最初は覚えるのはちょっと大変なんですけど、たとえばコードの構成音を覚えたり、移調(キーを変えること)をしたりする時にとても重宝するものです。
個人的に工夫したものなので、一般的には通用しないものなんですけど、ギターの練習にとても役に立っているので紹介しておこうと思った次第です。
それでは 解説の方に移っていきましょう。
1:18 路地裏式音階について
シャープやフラットのついた音の音名というのは、ピアノで言うと黒い鍵盤の音名のことになります。
才能のある人たちの場合は C #とか B♭ とか言われても、そこの黒い鍵盤の音を感覚的に捉えられると思うんですけど、 僕の場合は才能がないので、そういう芸当ができないタイプなんですよね。
アメリカのバ-クリー音楽大学というところでは「シャープとかフラットのついた音に音名をつけて教えてる」と言うことが書いてある本がありまして…
『大人のための音感トレーニング本』
という本だったんですけど、ここで紹介する“路地裏式音階”というのは、そこに書かれてたメソッドを応用したものになってます。
これ、とても良い本なんでね。 「音楽理論で才能の壁を超える」というサブタイトルがついてるんですけど、興味のある方は読んでみたらいかがでしょうか。
それで“路地裏式音階”というのはこういうものになります。 「スコアメーカーゼロ」というソフトウェアで作った音源です。
ド・ディ・レ・ロ・ミ・ファ・フィ・ソ・スィ・ラ・リ・ティ・ド~♪
ドディレロミファフィソスィラリティドというのは、一般には通じないものですからアレなんですけど… 個人的に練習で使うものですから、僕の場合はこれで何年もやってきてます。
いちおう音名の法則みたいなものがありますので、次にそれを紹介しておこうと思います。
2:50 路地裏式音階の法則
まず特徴的なのは、ドレミファソラシドというイタリア語読みではなくて、ドレミファソラ“ティ”ドという風に英語読みになることです。
これは音名の重複を避けるための措置でして、 フラット系は母音が“e”になるという法則があるんですけど…
例えばイタリア語読みの“シ”だと、フラットの音は“セ”と発音することになります。 同じく“ソ”のフラットも“セ”と発音することになりますので、“セ”と“セ”で重複してしまうことになるわけです。 この重複を避けるために、イタリア語読みの“シ”ではなくて、英語読みの“ティ”と発音するわけです。
同様にシャープ系は母音が“i”という法則がありますので…
ドのシャープは“ディ”
ファのシャープは“フィ”
ソのシャープは“スィ”
ラのシャープは“リ”
と発声することになります。
こうした「フラット系は母音が“e”」「シャープ系は母音が“i”」という基本法則から外れる音名もあるんですけど、 次はその例外法則について見ていきましょう。
3:55 路地裏式音階の例外法則
まずレのシャープを“ロ”と発声するんですけど、これも重複を避けるための措置です。
「シャープ系は母音が“i”」という法則に則れば、レのシャープを“リ”と発声することになるんですけど、 ラのシャープも“リ”と発声することになりますので、“リ”と“リ”で重複してしまうんですね。 そこでレのシャープを“ロ”と発声しましょうということです。
これは50音、つまり、あいうえお順の“れ”の次の音を当てはめたもので、すなわち、ラリルレロの“ロ”の音と言うことになります。 同様に…
レのフラットは“ル”
ラのフラットを“ト”
と発声するのが路地裏式音階の例外法則ということになります。
Youtube関連動画へのリンク
~ ギター練習やキーの変更に役立つ路地裏式音階 ~
同じカテゴリーの記事一覧
- コード進行の覚え方(2025-05-10)
- 相対音感の鍛え方(2025-01-15)
- ギター・コードの仕組み(2022-02-28)